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【木場】麺屋 ルリカケスで“手延べ×醤油清湯”——味玉醤油そばが香りで魅せる夜

ラーメン

きっかけと店選び:門前仲町集合→木場へリルート

この日は前職の後輩と久々の再会。待ち合わせは門前仲町に設定する予定でしたが、「今夜は絶対ラーメン気分」。好みの系統を探すうち、木場に気になる新店が続々と出ているのを思い出し、目的地を木場に変更。なかでもSNSやグルメサイトで**“まぜそばのビジュアル”が目に焼き付いていた麺屋 ルリカケス 木場店**が第一候補に浮上しました。


アプローチ:目印は控えめ。隣の看板に惑わされがち

18:30の約束に合わせて到着。地図上はこのあたりのはず……と視界に入るのは居酒屋の看板。一瞬「店を間違えた?」と足が止まりますが、隣の目立たない扉が正解でした。
——この隠れ家感、たまらない。
“知る人ぞ知る”空気に胸が高鳴り、扉を開けて入店。運よく先客ゼロでスムーズに着席できました。


まさかの“まぜそばなし”デー——即座にプランBへ

その場で公式Xを確認しなかったのは完全に自分のミス。**この日はまぜそばの提供がなし。悔しさ半分、せっかくなら店の“基準の一杯”**を味わおうと、**味玉醤油そば(1250円)**の食券を購入。
さらに「手延べ麺で提供」との掲示が目に入り期待値はMAXへ。注文後の厨房は静かに整然。湯切りのリズム、香味油の立ち方、器の温度——丁寧な所作が伝わってきます。


着丼:「香りで勝ちに来る」端正な器

しばし待って、湯気とともに丼が登場。第一印象は香りの設計

  • ふわりと立つ鶏主体の清澄な出汁感
  • カエシは角を立てすぎない丸い醤油
  • 表層の油は薄く、香味油が鼻先を“すっと”撫でる

見た目は端正で、余白を活かした盛り付け。味玉の艶やかな切り口、低温調理系の豚チャーシューの薄桃色、丁寧に整えられたメンマと薬味。器を手で包むと、底から上がる熱が冬の手先に心地よい。


スープ:澄んでいるのに芯がある“淡麗の教科書”

レンゲ一杯。口に入れた瞬間に思わず息が漏れました。

  • ベースは鶏清湯の透明感。出汁の旨みが舌の中心に“すっ”と乗る
  • 醤油は輪郭はあるが尖らない。塩味のピークをあえて高く作りすぎず、香りで引っ張る
  • 香味油は厚みを出す脇役。出汁を隠さず、香りを補強

“淡麗=物足りない”の固定観念を軽やかにかわす一杯。飲むたびに空腹より**“香りをもっと追いかけたい”欲**が強くなる、そんなバランスです。


手延べ麺:しなやか×強い——二律背反を同居させる

箸で持ち上げると、麺肌にうっすらとした艶。啜り込めば、

  • するりと入るのに、噛むとむちっとした弾性が返る
  • 伸びやかなコシで、丼の中でスープと立体的に絡む
  • 口内でほぐれる瞬間に小麦の香りがふわっと開く

“手延べ”と聞いて想像した繊細さに、芯の強さが合わさっているのが印象的。啜り→咀嚼→香りの抜けの三段ロケットが、レンゲを使わずともスープの香りを十分に連れてくる。喉ごし派と咀嚼派のどちらも満足できるタイプです。


トッピング:主張は控えめ、設計は緻密

  • 味玉:黄身は半熟とろり。塩味は控えめで、出汁の余韻を邪魔しない“同調型”。
  • チャーシュー:薄切りながらしっとりとした質感。後半の温度で脂がほどけ、スープを邪魔せず旨みを補強。
  • メンマ・薬味香りの通り道を確保する役割。メンマは食感が小気味よく、葱は香味のアクセント。

全体に**“スープと麺を主役に据える”**デザイン。豪快さではなく、緻密さで満足度を上げてくるタイプです。


正直レビュー:満腹より“余韻”寄り——ご飯の併せ技もアリ

「今夜はがっつり!」という日に比べると、ボリュームは上品寄り。香りと喉ごしで食べ進める設計ゆえ、大食漢の男性にはややライトに映るかもしれません。
対策としては、

  • ご飯ものを合わせて余韻を吸わせる(スープの香りが強いので相性◎)
  • 連れがいるならシェアでサイドを足す
  • 〆を想定して飲みの後に使う

一方で、女性・子ども・夜遅めの一杯には非常に勧めやすい。**“香りで満たすラーメン体験”**として完成度が高いです。


まぜそば狙いの方へ:提供有無の“日替わり”をチェック

今回の学びは**“まぜそばは日によって提供なし”**という点。**公式X(Twitter)を事前に確認して、提供状況や限定の有無をチェックしておくと、後悔がありません。
個人的には、この手延べ麺が油×タレでどう表情を変えるのかが最大の関心。次回は必ずまぜそばで、
“淡麗の顔”と“ジャンクの顔”**の二面性を比較してみたい。


お店

  • 最寄り:東京メトロ東西線「木場」駅周辺
  • スタイル:清湯系の醤油そばが看板。手延べ麺採用
  • 注文:食券制。提供や限定は公式Xで最新確認
  • 席・雰囲気静かなカウンター中心。作業音や香りを楽しめる落ち着いた空気
  • 利用シーン:軽めの夕飯/飲みの〆/香り重視の一杯が欲しい時

こんな人に刺さる

  • 淡麗醤油×香り×手延べの掛け算をじっくり味わいたい
  • こってりではなく、上品さと余韻で満足したい
  • デートや会食後の締めラーメンを探している
  • 写真映えするまぜそばも気になっている(提供有無の事前確認推奨)

総評:香りで満たす“静かな高揚感”。次はまぜそばで二面性を確かめたい

味玉醤油そば(1250円)は、鶏清湯の香り・丸い醤油のカエシ・手延べ麺のしなやかなコシが三位一体になった、“静かな高揚感”の一杯でした。満腹の重さではなく、余韻で満たすタイプ。
次回の課題は、ビジュアルで惹きつけたまぜそば
。同じ麺をジャンク側に振ったとき、どれだけ表情が変わるか——“淡麗の顔”と“ジャンクの顔”、その二面性を確認しに、必ずもう一度訪れます。

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